コラム
2024.12.26
AgeTechとの親和性を活かしLDTと共に新たな成長へ【株式会社メディカルジョブセンター】
代表取締役
岩橋成典
略歴
2003年 株式会社リクルート入社
2005年 株式会社ヒューマントラスト入社
2007年 株式会社エス・エム・エス入社
2009年6月株式会社メディカルジョブセンター創業
Q.御社の創業の経緯、事業内容と強みを教えてください
看護師に特化した人材紹介事業として、2009年に札幌で創業致しました。創業の経緯は、私自身がHR領域での経験があり「中長期的に成長の期待できる分野で創業したい」という思いを持っていたためです。
当時、看護師の転職市場では、有力な求人媒体が少ない状況でした。さらに看護師の職種特性として、残業や夜勤等があり転職に費やす時間が限られます。
そこで「人材紹介事業との相性が良い」と思い、看護師に特化した人材紹介業を創業致しました。
弊社の強みは創業以来、医療・介護業界の人材サービスに特化し培った専門性とノウハウだと考えています。
Q.どのように事業を展開・拡大されてきたのでしょうか
創業後は、順次エリア・職種・事業の展開と拡大を行ってきました。エリアは、札幌・東京・大阪・広島・福岡。
職種は、看護師のほか、看護職・保育士・薬剤師です。事業については、人材紹介事業や人材派遣事業も展開して参りました。
Q.M&Aをお考えになったきっかけや背景、経緯を教えてください
コロナ禍が終わり、弊社業界においてもダイレクト型サービス等の台頭もあり、市場環境の厳しさが増してきました。
他企業様とのアライアンスを模索するなか、今回ご縁をいただいたLDT株式会社の白石CEOと面談の機会をいただいたのがきっかけです。
Q.ご検討を進められる上で、大事にされていた希望条件を教えてください
社員の継続雇用を前提とした、今後の会社の成長となります。
Q.LDT(株)への印象や譲渡を決断した理由を教えてください
初めてお会いした場から、今に至るまで終始一貫して誠実なご対応をしていただいたことです。白石CEOに対しても、LDT社に対してもこの印象を一番強く持っています。
また、事業領域についてもLDT社が掲げている「AgeTech領域」が弊社の事業領域と重複する部分があり親和性が高く、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)にも私自身が大変共感したことです。
また、弊社にはないノウハウやご経験を持たれている点や、PMIの実行スケジュール等あらゆるスピード感から、今後の弊社の成長を具体的にイメージすることができたため、最終的な決断に至りました。
Q.今回のM&Aで期待することや今後のビジョンを教えてください
今後の会社の成長を何よりも期待しています。
また、今回LDTグループの一員とさせていただいたことにも、心より感謝しており「グループ発展に貢献したい」という思いを強く持っています。私自身も会社の発展に貢献できればと思っています。
Q.LDT(株)や社員に対して、どのような期待を持っていますか?
提携によって発揮できるシナジーを共に生み出し、一緒に成長できればと思っています。
Q.M&Aを検討されている経営者様へアドバイスをお願いいたします
私自身、今回のM&Aが初めての経験だったので、最初の一歩を踏み出す際は自分なりの覚悟が必要でした。
しかしながら、実際に一歩踏み出してからは、想定していた以上にいろいろなご縁をいただき「もっと早くM&Aを選択肢として考えるべきだった」と思っています。
さまざまなケースがあるため一概には言えませんが、もし迷われている方がいらっしゃったら、最終的な結論は別として、M&Aを今後の選択肢の一つとして検討することを勧めたいと思います。
M&Aの概要
株式会社メディカルジョブセンター(本社:北海道札幌市、代表取締役:岩橋成典)。
医療・介護・保育の人材紹介・人材派遣サービス事業を展開。
2024年11月1日に、AgeTech(エイジテック)領域の情報インフラ・サービスインフラを展開するLDT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:白石和也)に譲渡。