LDT株式会社

コラム

column

2023.07.13

「フューネラルビジネスフェア2023」から考えるAgeTech(エイジテック)の未来

2023年6月パシフィコ横浜で開催された、葬祭サービス総合展示会「フューネラルビジネスフェア2023」に去年に引き続き今年も参加しました。

 

弊社LDTの出展ブース・講演会にもたくさんの方たちにお越し頂き、誠にありがとうございました。

 

本日は、通算26回目となった「フューネラルビジネスフェア2023」に参加したなかで感じた、これからの葬祭事業やAgeTech(エイジテック)の未来についてお話させて頂きます。

1.フューネラルビジネスフェア2023とは

「フューネラルビジネスフェア」は、葬祭サービス・ライフエンディングサポートの総合展示会&シンポジウムです。

 

今回のテーマは「新たな葬送のカタチ」。参列者の減少、葬儀規模の縮小などコロナ禍で大きく変わってしまった葬儀形態ですが、今後アフターコロナに向けてどのような新しいアプローチが必要かを主題に開催されました。

 

出展社数は160社。2022年の昨年と比較して総来場者数 11,815 名(昨年度比:116.4%)と多くの方たちが来場し、今後の葬祭事業への製品やサービスへの関心の高さが伺えました。

フューネラルビジネスフェアの様子

フューネラルビジネスフェア2023レポート

画像引用元:FBF2019開催速報およびアンケート

 

2.DX化への関心の高さを実感

今回、参加して特に強く感じたことは、DX化やシステム導入への関心と興味を持っている葬儀社様が去年よりも増えていることです。

 

実際、デジタル関連のブースはどこも人だかりができていて、弊社が出展した顧客管理システム「スマート葬儀」も大変盛況していました。「スマート葬儀について以前、問い合わせた」という葬儀社様とお会いする場面も多々ありました。

 

DX化への関心と興味が高まっている要因として、下記二つの理由が大きいと感じました。

 

1.既存システムを刷新・効率化したい

2.葬儀以外の新しい収益を確保したい

 

2-1.既存システムを刷新・効率化したい

既存システムから不要な作業や手間を無くし、生産性の向上、コストダウン、データの一元化などオペレーションの再構築を望まれている葬儀社様が多かったです。

 

実際、お話した葬儀社様の多くは「現在、使用しているシステムが今の時代に合っていない」と認識していらっしゃいました。

 

一方でDX化への必要性を理解し、将来的には解決すべき課題だと認識しているものの、具体的な方法がわからず、手をこまねいている葬儀社様も多いように感じました。

 

2-2.葬儀以外の新しい収益を確保したい

さらに、DX化をすることで葬儀だけで完結するのではなく、遺品整理、相続、不動産売却などアフターフォローにも力を入れたいと感じている葬儀社様も多かったです。

 

この背景には、コロナ禍で葬儀の規模や費用が縮小され、落ち込んでしまった葬儀単価を伸ばす必要があると、危機感を持たれている葬儀社様が多くいらっしゃる印象でした。

 

私たちも今後の葬祭事業では、LTV(顧客生涯価値)の向上が非常に重要であると考えています。

 

3.葬祭業界におけるLDTの役割と提供すべきこと

私たちLDTは、葬祭事業のDX化を支援し業務効率を上げるだけでなく、現在の収益モデルをアップデートすることで、葬儀以外の収益も伸ばしてもらいたいと考えています。

 

そのための最初の手順として、まず「業務の仕分け」が重要となります。現状の業務実態を把握することで、問題点や非効率な作業を見える化することができるからです。

 

具体的には、業務は「1.自社でやるべきコアな業務」「2.外注が可能な業務」「3.自動化できる業務」の3つに分類できます。

 

特に「2.外注が可能な業務」「3.自動化できる業務」を外注化やシステム導入で効率化することで、「1.自社でやるべきコアな業務」に集中することが可能です。

 

LDTでは、各業務を効率化するために、葬祭事業経営診断やアフターセールスのアドバイスを行う「コンサルティングサービス」。葬祭専門コールセンター「スマートコール24」葬儀顧客管理システムの「スマート葬儀」などの支援サービスを提供しています。

 

【業務の仕分け】

具体例 LDTの提供サービス
1.自社でやるべきコアな業務 ・お客様との打ち合わせ

・葬儀の企画や運営

・お客様対応

コンサルティングサービス
2.外注が可能な業務 ・夜間の電話対応

・データ入力

・弔電の作成や対応

・自社サイトの更新

スマートコール24
3.自動化できる業務 ・会計の仕分け

・入金確認

・見積書の作成

スマート葬儀

 

下記に、簡単にシステム概要をご紹介させて頂きます。

 

3-1.葬儀顧客管理システム「スマート葬儀

やさしいお葬式

 

スマート葬儀は、葬儀事業に特化した顧客管理・業務支援システムです。葬祭業務を一元化し、顧客満足度の向上、業務効率化、売上アップ、間接コストの削減など幅広く支援いたします。営業利益を2,000万円以上UPした葬儀社様もいらっしゃいます。

 

3-2.葬祭専門コールセンター「スマートコール24

スマートコール24

 

お客様からの電話対応を外注することで、人的コストを削減でき労務負担を軽減することが可能です。葬儀後のアフターセールスにも対応しているため、売上UP &顧客満足度向上にも繋がります。

 

4.改めて感じたAgeTech(エイジテック)の未来

現在、私たちLDTは「AgeTech(エイジテック)」領域を意識したサービスに力をいれています。

 

今回、フューネラルビジネスフェア2023に参加したことで、改めて「AgeTech(エイジテック)」の未来、在りかたについて考える良い機会となりました。

 

葬祭事業の性質上、故人の死後や余命宣告後に焦点をあてることが多いですが、それだけでは支援できることが限られてしまいます。

 

昨今、ヘルスケア・医療・介護・シニアライフ・相続といった領域で様々なデジタルサービスが増えてきています。これらのAgeTech(エイジテック)サービスを上手に活用することで、死の直前ではなくもっと前の段階からQOL(人生の質)を上げることが可能です。そして、毎日を幸せに過ごすことで「悔いなく死を迎える」ことができるのではないかと考えています。

 

そのためには、健康状態や財産、医療や介護への希望、老後にやりたいことなど、不安や心配を解消するための各個人に適したサービスインフラを構築し、継続的に情報やサービスを提供していく必要があります。

 

これらは一朝一夕では実現しない時間がかかる非常に難しいテーマではあります。

 

しかし、だからこそ私たちLDTは超高齢化社会に向けた「社会貢献」と「課題解決」を提示する企業として、今後も使命感を持って「AgeTech(エイジテック)」領域に挑戦し続けたいと考えています。

 

関連記事:私たちLDTが考える「AgeTech(エイジテック)」とは?