医療従事者を支えたい
——熊本地震から始まった人材紹介への挑戦
時任 優也
人材紹介事業部 / 2025年4月入社
被災しながらも働く医療従事者の姿に感銘

“不安”よりも“挑戦心”が勝った転職活動
「医療従事者を支える仕事がしたい」
そう決意し、転職活動を始めましたが、正直、不安も大きかったです。
私の親族は、警察、消防、自衛隊ばかりの公務員家系。
私自身も、その背中に憧れて自衛隊に入りました。安定した公務員から民間企業——さらに未経験の職種ですから、なおさら迷いました。
それでも「新しい仕事に挑戦したい!」という想いの方が勝ったんですね。
転職活動を始めた当初は「とにかく医療業界に携わる仕事に」と思い、色々調べました。
医薬品の情報提供を行うMRの仕事も検討しましたが、「医療従事者が困ったときに支えたい」という私の想いとはズレを感じたんです。
そんなとき、まさに「人生を左右する」とも言える人材紹介の仕事を知りました。
看護師さんをはじめ医療従事者の方たちが働き方に悩み、迷ったり立ち止まったときに、一番近くで寄り添い支えることができる。
「これだ!」と直感し、医療・介護専門の人材紹介のメディカルジョブセンター(MJC)へ入社。その後、M&Aを経て今のLDTの一員となりました。
人材紹介の仕事を始めて今年で8年目。後悔したことは一度もありません。
胸を張って「私の天職だ」と言えます。
「本音」を引き出し「信頼」をつなぐ
現在は、医療・介護業界に特化した人材紹介事業で、キャリアアドバイザーを務めています。
看護師さんや介護士さんといった求職者様を病院や高齢者施設へご紹介するのが、主な業務です。
業務の流れは、まずご登録いただいた方にお電話をし、ご希望の条件を丁寧に伺います。
条件に合う事業所へ確認をとり、面接が決まれば、場合によっては私も同席。入職後まで責任を持ってサポートするのが役割です。
業務で特に心がけているのは「他社との差別化」ですね。求職者様の多くは複数の人材紹介会社へ登録されています。
信頼していただくには、「インパクト」のあるやり取りが必要です。ただ条件を聞くだけでなく、あえて雑談を交えて「本音」に触れることを意識しています。
転職は、人生の大きな決断です。人によっては「踏み込んで欲しくないライン」が絶対にあります。
そのラインをうまく見極めた上で、お一人ひとりに合わせたアプローチをする。それが、信頼につながるやり取りだと思っています。
「入職後こそが勝負!」信頼関係を維持するために
この仕事最大のやりがいは、求職者様が私を頼りにしてくださる——その瞬間に尽きますね。
特に、過去に転職を支援した方から再度ご連絡をいただけたときの喜びは計り知れません。
「これまでの自分のサポートは間違ってなかったんだ」と、胸が熱くなります。
中には、
「この先どんな場所で働いても、絶対にまた時任さんに相談するから」
と、言ってくださる方も……!
実は私が成約する半分は、以前ご縁のあった方たちからのご相談です。
「病院や施設へ入職が決まれば関係はそこまで」ではなく、私はむしろ「入職後こそが勝負」だと考えています。
こまめに連絡をとり合い、職場の悩みや不安、結婚や出産などライフステージの変化まで、何でも話せる関係性を築いておく。
そんな地道な関係性の維持が転職を考えたとき、真っ先に私を思い出しご相談をいただける大きな理由だと思います。
今、私がLDTで目指しているのは、介護分野のグループをもう一度しっかりと独立させることです。
今は介護と看護のグループが統合されていますが、介護分野だけの確立したポジションを築きたいです。
介護職は、残念ながら転職を繰り返しやすい業界です。
だからこそ、入職後のフォロー体制をシステム化、あるいは確立させて競合他社に流れないようにできれば、一定の数字は上がるのではと。
適材適所の事業所へご紹介できれば、求職者様の定着率を高め、人手不足に悩む介護・看護業界への貢献にもなると考えています。

スピード感と一体感が魅力の会社
LDTを一言で表すと「挑戦を加速する会社」ですね。
意見を伝えた後の実行に移されるまでのスピードがとにかく早い。
たとえば以前、介護福祉士の国家試験2週間前に、
「(MJC時代に)試験会場で解答速報を配布したら、反応が良かった」
と、提案したことがあったんです。
その場で「やりましょう!」と即決。
マーケティング部がすぐに登録用のQRコード作成からチラシの準備、物の手配、配布スタッフの調整まであっという間に対応してくれました。
結果、東京と福岡の2会場で768名へチラシを配布。登録者数は131名、登録率は17.1%という高い成果を残せました。
自分のアイデアが結果を残せたのはもちろん、即決で動いてもらえたのも嬉しかったです。
「これからも積極的に意見を出していこう!」と、モチベーションもアップしました。
LDTの圧倒的なスピード感の背景には、「大手企業に勝つためにはスピードが大事」という考えが、経営層から社員1人ひとりまで深く浸透しているからだと思います。
そして、そのスピード感を支えるのが、全員で同じ目標に向かう「一体感」です。
所属部署に関係なく、いろいろな方たちから意見をもらえ、困ったときは手を差し伸べてくれます。
私が以前、東京の案件を担当することになり、土地勘がなく求人状況も全く分からずに立ち往生していたときも、部署の違う人材派遣事業部のメンバーが、すぐに必要な情報を共有してくれました。
部署の垣根を越えて、当たり前のように助け合える仲間がいる。これほど心強いことはありません。

明るく元気。
そして目標に向かって完走できる方に来て欲しい
今後、ぜひ入社していただきたいのは、明るく元気な方ですね。
LDTは勢いのあるスタートアップ企業。上場やAgeTech(※)による社会課題解決など、高い頂を目指している会社です。
スピード感や行動力が求められる刺激的な環境ですので、前向きにエネルギッシュに動ける方が向いています。
とにかく「数」をこなす。そして、目標に向かって最後まで完走できる人。そんな方でしたら、職場全体へも良い影響があるのではと期待しています。
LDTは結果を出した分だけ、必ず評価として還元される会社です。
自分の力を試したい、視野を広げて成長したい。そんな熱い想いを持つ方の挑戦を、心からお待ちしています!
※AgeTech(エイジテック)とは、高齢化社会で生じる “暮らし・健康・介護・社会参加” にまつわる課題を、デジタル技術で解決・軽減しようとする製品・サービスの総称です。
「医療従事者の方たちの力になりたい」
——その一心で、医療・看護専門の人材紹介の世界に飛び込みました。
転職を決意したきっかけは、2016年4月の熊本地震。
当時、自衛隊に所属していた私は、地震発生の翌日から現地入りし、全国各地から集まった自衛隊、警察、消防と共に救助活動や復旧作業にあたっていました。
活動中、私の心に強く印象に残ったのが、自らも被災者であるはずの、看護師さんたちの姿でした。
ご自宅も被災しているはずなのに……。
あの方たちも被災者なのに……。
私は、被災地域外の安全な場所から「任務」として現場に立っている。
一方、看護師さんたちは、自らも被災し生活基盤を失いかねない状況にも関わらず前を向いて懸命に「命」を救おうとしている。
黙々と動き続けるその姿に「本物のプロだ」と、心から感動しました。
同時に「看護師さんたちのような医療従事者が困ったとき、何か力になれる仕事をしたい」と、決意した瞬間でもありました。