LDT株式会社

自分自身が業界変革の“一助”となる

久保田 聖良

LEP事業本部 本部長 / 2023年6月入社

1 始まりは小さな“モヤモヤ”でした

僕が「ライフエンディング」のことを初めて考えたのは大学生の時。
祖父の葬儀で、ほんの小さな“モヤモヤ”を覚えたことがきっかけでした。

今でもほとんどの葬儀がそうだと思うのですが、
身内の葬儀を前もって準備している方は少なく
いざその時になってから
「大急ぎで準備をすすめる」というケースが多いと思います。
実際、祖父が亡くなった当時の我が家も
1つ1つの内容をじっくり考える余裕は無く
時間に追われながら葬儀の準備を進めていました。

我が家の場合、喪主である父がテキパキと準備を進めてくれたので
葬儀自体は滞りなく終えることができたのですが、
祖父の遺影を冷静に見返したときに、
“おじいちゃんの人生を代表する写真って、これでいいのかな…?”
と思ってしまったんです。

87年という長い人生を駆け抜けた祖父にとって
“最高の瞬間”と呼べる場面はいくつもあったはずなのに、
その人生を代表する写真は
人生の終盤である80歳前後の写真が使われている…。
その事実に対して小さな“モヤモヤ”を覚えました。

葬儀までの準備期間は限られているので
ゆっくり選んでいる時間が無いことも理解していますし、
そもそも遺影写真の選定にそこまで疑問を抱く方は少ないとは思います。
それでも「遺族の方々や亡くなった本人のために、もっとできることがあるんじゃないか」
という思いがどこか残る出来事になりました。

2 本当にやりたかったこと

祖父の葬儀から月日は流れ、僕はずっと目標にしていた
“途上国教育”の仕事をするために、
国内外で様々な事業を展開する大手企業へ就職しました。

最初に配属されたのは、
希望とは全く異なるブライダル事業のマーケティング部でしたが、
売上数百億円規模の事業で様々なプロジェクトに参加させていただき、
ビジネスのいろはを学ぶことができたこの時期は
ビジネスパーソンとして成長できた大切な時期だったと思います。
そして数年後には、その経験と実績を評価して頂き、
念願の途上国教育を手がける部署に配属。
インドネシアとフィリピンのマーケットに対して
学生時代からずっと目標としてきた業務に携わることができました。

1社目を退職した後、次のステップとして選んだのも、
国内外で教育事業を手がける、外資系スタートアップ企業でした。
教育機関向けの基幹システムを作るプロダクトマネージャーとして
大きな裁量を与えていただけたことで
やりがいと成長実感を得ることはできていましたが、
この頃から少しずつ
“自分は社会に出てから自身の価値観やWillをアップデート出来ているのか…?”
“教育という仕事にこだわり過ぎて、時間が止まってはいないか…?”
という葛藤が生まれるようになったんです。

就活生の頃に目標として言語化した
「途上国教育事業に携わりたい」という気持ちは
「今の自分にとっても本当にいちばんやりたいことなのか?」
そんな疑問を払拭するために自問自答を繰り返していた時、
頭に浮かび上がってきたことが「別れへのこだわり」でした。

―――自分が一番やりたいこと。

一言で“別れ”といっても、
究極的な人との“死別”だけでなく、
学校やサークルを卒業する時の“仲間との別れ”であったり、
異動や転職をする時の“恩師との別れ”など、様々なケースがあると思いますが
自分の人生において重要な瞬間は何だったかを振り返った時、
そんな“大切な人との節目・最後”という出来事が
自分の心に深く根付いていることに気付きました。

これまで経験してきた“途上国教育”や“ブライダル事業”も
それぞれに魅力とやりがいがあり、充実感をもって働くことができていましたが
今までのキャリアを白紙にして、
素直な気持ちで「今、一番やりたいことはなんだろう?」と考えた時、
“ライフエンディングがやりたいな…”という言葉が自然に出てきたんです。

3 企業分析だけではわからない“LDTの魅力”

自分の気持ちに向き合い、
ライフエンディングに惹かれている自分を発見したことで、
新しい業界へと飛び込む勇気を得ることができました。

そしてそこから「エンディング業界×IT」の切り口で会社を探してみた中で、
創業年度が浅く、一番勢いを感じたLDTに応募しました。

選考を経て、無事に入社を果たすことになりましたが
実際に働いてみると、外から見ているだけではわからない
LDTの魅力がたくさん見えてきました。

―――魅力的な人材が集まるフラットな環境。

代表の白石さんは、これまで複数の会社を立ち上げたシリアルアントロプレナー、
30代の若さで複数個のビジネスを成功させてきた実績だけでも凄いのに、
今では私財を投げ売ってまで、1000億円、1兆円企業を創ると言っている。
そんな逸話と情熱を聞く度に、起業家として尊敬するだけではなく、
自分にない発想力や行動力、ビジネス嗅覚をたくさん持たれているからこそ
「この人の側で学び、成長したい」と強く思うようになりました。

また、他の社員の方たちは
人間としてのとても思いやりや温かみ、共感力が高く
エンディング業界に対して前向きな意思を持っているので、
ともに同じ目標を追いかける仲間として気持ちが良い方ばかりです。

さらにいえば、人間関係だけではなく、
「こんな制度・ツールを取り入れたい」「こんな施策はどうだろう」
「こういうワークフローはどうですか」といった提案も
しっかりとした理由付けがあればすぐに取り入れてもらえるので、
職場の風土や勤務環境に関しても働きやすさを感じました。
そういった風通しの良さやスピード感は
スタートアップであるLDTの大きなメリットだと思います。

4 AgeTechのリーディングカンパニーを目指して

今のエンディング業界はまだまだ
「古い・暗い」というイメージが先行してしまっていることで
業界全体に優秀な人材が流入しづらい環境になっていると感じます。
だからこそ“LDTがそんな業界を変えていくぞ”と思っています。

例えば、LDTが今までこの業界ではやってこなかった
業務改善・売上拡大の取り組みを展開することで
・業界各社の生産性・売上・利益が上がって
・利益が上がったら、もっとこの業界で働く人のお給料が増えて
・お給料が上がったら、優秀な人がどんどん入ってきてもっと生産性も上がって
・さらに優秀な人がマーケティングしてくれたら、業界のイメージも変わる
というような良い循環は必ずできると思います。

また新規事業開発の責任者として白石さんや同僚と話している中で、
今すごく腹落ちしていることは、
僕が業界を志望した動機のような
「終わりの瞬間やセレモニーだけ良ければいい」という考えでは
「本当に良いエンディングを迎える上で全然不十分なんだ」ということです。

僕たちLDTの目標は、
日本がこれから向かっていく「超高齢化社会」の中で
ユーザーの人生のラスト20年・30年のQOLを高めていくこと。
だから、単純に「長生きすればいい」とか
「終活をしておけばいい」・「葬儀だけがスムーズに取り行えていればいい」という
単純な問題ではないんです。

高齢者が元気にやりたいことができる“健康寿命”の中で、
人生をもっと楽しんでもらいたい
もっと喜んでくれるサービスを提供したい
その結果、いつか訪れる人生最期の日に
「我が人生に一片の悔いなし」「最高だった」と
本人にも周りの人にも心から思ってもらいたい
そんな目標を僕たちは掲げています。

“エイジテック領域で社会に貢献したい”
そんな志を共有できる方、
そしてそこに向かってチャレンジできる方と
一緒にこの業界を盛り上げていきたいですね!

requirements

わたしたちと一緒に働きませんか?
LDTでは一緒に働く多様な仲間を募集しています。